ネコも音楽が好き?
去年(2023年)の5月に縁あってお迎えした赤ちゃんネコが、スクスクと育って1歳4ケ月になりました。
(詳しくはこちら→子猫をお迎えしました!)
人間に換算すると、だいたい17歳ぐらいだそうです。
芙美子と名付けたネコ、ちょっとワガママだけど、小悪魔的な魅力があふれる美ネコに成長しました。(親バカ、いえ、ネコバカです。)
ネコって、なんだかとても音楽と相性が良い気がします。
世の中には、ネコとピアノとか、ネコと音符をモチーフにした商品がいっぱい出回っています。(私もいっぱい持っています。)
これは「ねこふんじゃった」という誰もが知る名曲の影響だと思います。
あるいは「♪い~ぬはよろこび 庭かけまわり、ね~こはこたつで丸くなる♪」という、これまた名曲(『雪やこんこ』)の影響で、「犬は外、猫は家」のようなイメージから、家にあるピアノとネコが結びついたのかもしれません。
そしてまた今年(2024年)の春に亡くなられたフジコ・ヘミングさんのような、猛烈なネコ好きの音楽家のイメージが強いのかもしれません。
私の勝手な思い込みかもしれませんが、音楽家ってネコが好きな人が多いんじゃないかな…という気がしています。
そしてこれも私の勝手な思い込みかもしれませんが、ネコも音楽が好きなんじゃないかな…と思います。
ネコって、聴覚がとても優れています。
おそらく昔、耳を澄まして獲物の動きを探って狩りをした名残なのでしょう。
芙美子も、とても小さな音にも、耳をパラボラアンテナのように動かして反応します。
古い話ですが、学生時代に家にいたミーシャは、私が大学から帰ってくる時、よく近くの郵便ポストの下で待っていてくれました。(詳しくはこちら→歴代のネコ紹介③ミーシャ)
そこから足元にまとわりついたり、並走したりしながら家まで一緒に帰りました。
帰宅時間はいつもまちまちなのに、なぜわかるのか当時は不思議に思っていましたが、
おそらく私の足音を遠くから聞き分けていたのでしょう。
ミーシャは「ウィーン少年合唱団」が好きで、CDをかけると必ずデッキの前にやって来てじっと耳を傾けていました。
そして他の合唱団の演奏にかわると、去ってしまうのでした。
ミーシャは、私がピアノ教室を立ち上げた時にまだ健在で、いつもピアノの下で寝ていました。
面白いことに、生徒さんがまだあまり上手に弾けない時は嫌そうに去って行くのですが、生徒さんが上手になると、いつまでもピアノの下で眠り続けていました。
ミーシャの反応が、まるで生徒さんの上達のバロメータのようでした。
ミーシャの前にいたネコ、実家で最初に迎えたオングルが来たのは、私が大学受験の頃でした。
(詳しくはこちら→歴代のネコ紹介①オングル)
オングルもまた、いつもピアノの下にいました。
そして私がピアノの練習をしていると、音に合わせてシッポをふっていました。
曲の終わりなどにテンポがゆっくりすると、シッポの動きもゆっくりします。
やがて曲が終わると、シッポをパタンと落として動きを止めるのです。
その様子がおかしくて、曲を弾き終わるたびにしょっちゅう爆笑していました。
結婚してからお迎えしたミューは、留守番電話を再生してしまうネコでした。
(詳しくはこちら→歴代のネコ紹介⑤ミュー)
思い返すと、どのネコもそれぞれ「音」に対していろいろな反応をしています。
まあ、正確に言うと、「ネコは音楽が好き」というより、耳の良いネコは、それぞれ自分にとって心地良い音とか好きな音があって、(同じように嫌とか、嫌いな音もあって、)きっと音楽は「心地良い」と感じている、そして「好き」かもしれない、たぶん「好き」なんじゃないかな…と思います。
芙美子は今のところ、レッスン中は2階で待機しています。
生徒さんやそのご家族にアレルギーが出ても困るし、芙美子自身がまだ人慣れしていないせいもあります。
芙美子は、レッスンの音にも、あるいは私がピアノを弾いている音にも特別な反応はしません。
たぶん「いつもある音」だからなのでしょう。
芙美子がこの先、特に好きな音や音楽ができるのかはわかりませんが、
(ミーシャも小さいうちからウィーン少年合唱団のファンだったわけではないし、ミューも小さい時から留守電を再生したわけではないので。)
何かにハマったら面白いな…、ちょっとだけ、そんな期待をしている今日この頃です。