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練習について② 「自宅練習」の大切さ ~お子様に見る4つのタイプについて~

日野市程久保に私がピアノ教室を立ち上げたのは今春(2023年4月)ですが、指導歴は間もなく20年になろうとしています。
(→小金井教室の立ち上げはこちら)

その中で、私は「自宅練習の大切さ」を強く感じています。

私は「練習」とは、自分の中に「目には見えない宝物を蓄えて行く時間」だと思っています。

そこで今回は「自宅練習の大切さ」について述べてみたいと思います。

ピアノという習い事の特殊性

「ピアノのレッスンに通う」と言えば、レッスンに通ったことのある人にとっては当たり前なのですが、「与えられた課題を練習して、次のレッスンまでに弾けるようになって行く」のが前提となっています。

「自宅で練習して、できるようになって行く」習い事って他にあるのだろうか?
と考えると、ないような気がします。

少なくとも私は思いつきません。

スイミングスクール、バレエ、お習字…などの習い事は、家でやる練習もあるでしょうが、基本的に習いに行ったその場で練習して、指導を受けるのではないでしょうか。

でもピアノは、自宅で練習して、弾ける状態になってレッスンに臨むのです。

…こう書くと、お子様にピアノを習わせようか、どうしようか…と悩んでいる方に敬遠されてしまいそうですが、それがピアノのレッスンです。

毎日ピアノに向かう習慣をつけることが求められます。

うちの子、大丈夫かな…と不安になる方もいらっしゃるでしょうが、ご安心ください。

大丈夫です。

ほとんどのお子様が無理なく、それも楽しく身につけて行けます。

自分で音を出す驚きや喜び…始めのうちのレッスンでは、そんなことを感じてもらいながら、それを楽譜に結びつけて覚えてもらいます。

それを家で再現してみて、次の週までにはしっかり覚えて、自信をもって音を出せるようにする…それが始めてすぐの頃の自宅練習です。

これを繰り返すうちに楽譜が読めるようになり、曲が弾けるようになって行くのです。

案外楽しく身につけて行けます。

そう考えると、「毎日自宅で練習する習慣」が楽しく身につくピアノって、素晴らしい習い事ではないでしょうか。
もし、お子様がこの「自宅練習」をしないでレッスンに臨んだら…私はレッスンの中で「練習」の時間を設けるようにしています。

「できなかったこと」が「できるようになる」…それが練習です。

その前のレッスンで習ったことをしっかり身につけてから先に進む…そのコツコツとした積み重ねがやがて大きく実を結ぶのです。

「練習」なしには上達できません。

レッスンの中で「練習」の時間を設けるのも、「練習のやり方」を覚えてもらうためです。

この時間をぜひ「自宅練習」にも生かしてもらえたら…と思って指導しています。

「自宅練習」という観点から分類するお子様のタイプ

ところで「自宅で練習してくる習い事」といっても、たくさん練習してくるお子様と、あまり練習してこないお子様とがいます。

当然たくさん練習するお子様の方が上達します。

お子様がたの個性はそれぞれですが、「自宅練習」という観点からすると、だいたい次の4つのタイプに分けられます。

①もともと筋が良い上に、熱心に自宅練習するタイプ(本当にピアノが好きな努力家)
②筋は良いけれど、あまり練習熱心ではないタイプ
③筋はそれほど良くはないけれど、熱心に自宅練習するタイプ(こちらも本当にピアノが好きな努力家)
④筋はそれほど良くなく、自宅練習もあまり熱心ではないタイプ

①のお子様(もともと筋が良い上に、熱心に自宅練習するタイプ)は、講師のわずかな助言でも鋭くとらえて、こちらがびっくりするぐらい上手にこなし、上達して行きます。

発表会の花形で、「ここまで弾けるようになったか…」と感動させられることが多々あります。

生徒さん達の憧れの存在になったりします。

学校の合唱コンクールの伴奏等を引き受けて見事に弾きこなすうえ、自分の課題もきちんとこなすことができます。

②のお子様(筋は良いけれど、あまり練習熱心ではないタイプ)は、普段はあまり自宅練習してこなくても結構伸びて行けるタイプです。

そもそも練習の要領もよく心得ていて、ここぞという時はしっかり自宅練習をしてきて、感動的な演奏を披露してくれたりします。

③のお子様(筋はそれほど良くはないけれど、熱心に自宅練習するタイプ)には、こちらの頭が下がります。
言われたことがすぐにはできなくても、その次の週には必ずできるようになって来る…というタイプのお子様がいます。

器用な人だと一度でできるかもしれないことを、一度ではできないタイプの人でも、それを練習によってできるようにすると、それは自分の力として定着して行きます。

器用な人だと、あまり練習しなくても「たまたま」できたりしますが、練習しなければ次に同じことができるとは限りません。

練習は「何度やっても同じことが確実にできるようになる」ために行うものです。

黙々と練習を続けることで、いつしか「本当にその人らしい演奏」を聴かせてくれるようになって行きます。

⇒「本当にその人らしい演奏」の詳細はこちら ~「待つ」という姿勢・私がレッスンで大切にしていること~

④のお子様(筋はそれほど良くなく、自宅練習もあまり熱心ではないタイプ)には、背伸びをすることなく、レッスンが楽しいと思ってもらえるように心がけています。

まずはピアノが好き、音楽が好きになってもらう…、そして「どうすれば上手に、きれいに弾けるようになるのか…」と思う中で、自宅練習の大切さに気づいてもらえるようにします。

レッスンの中で練習の仕方も丁寧にお教えします。

練習によって上達することを実感として覚えて行ってもらいます。

③や④のタイプのお子様…一見すると上手には見えない生徒さんが、何かのきっかけで大変身する…という姿を、私は今までたくさん見てきました。

お子様が、その人らしい、個性あふれる演奏ができるようになる…そこを目指して、私はじっくりと時間をかけて指導しているのです。

⇒生徒さんが自分らしい演奏ができるようになるのを私が「待っている」というブログはこちら~「待つ」という姿勢・私がレッスンで大切にしていること~

「自宅練習」は誰もができること

先ほど「自宅練習」の観点からお子様をタイプ分けしましたが、そこに「筋が良いかどうか」という観点も加えました。

お子様がたを見ていると、「練習」とは関係なく「筋が良い」お子様と、そうでないお子様が確かに存在します。

「筋が良いかどうか」というのは、その人の持って生まれた「才能」によります。

この「才能」については生来のものなので、どうすることもできません。

でも、だからといって「才能」がない人がピアノを習っても意味がないのか…というと、絶対そうではないと思います。

なぜなら「才能」はどうすることもできないけれど、「練習」は誰でもできるからです。

「(自宅)練習」さえすればなんでもできる…とまでは言いませんが、「練習」してこそ本当に味のある、その人ならでは…という演奏ができるのです。

先ほども書きましたが、練習によって見事な大変身を遂げる生徒さんの姿に数多く遭遇してきました。

「才能」があっても、練習しなければ開花しません。

また、やめてしまえばそこでおしまいです。

「才能」はともかく、やめずに、諦めずに、努力し続ける…
音楽が好き…というのは、そういうことなのだと思います。

どれだけ好きか、どれだけ「弾きたい」と思うか…それが練習の量につながります。

そしてその思いが音に込められて行きます。

努力は力になり、音になり、人を感動させます。

その人の魅力そのものです。

そのことに気づければ、人は努力できるし、練習できるのです。

そのことに気づいてもらえるように、私は指導している…と言っても過言ではありません。

⇒生徒さんが自分らしい演奏ができるようになるのを私が「待っている」というブログはこちら~「待つ」という姿勢・私がレッスンで大切にしていること~

繰り返しになりますが、「自宅練習」は誰にでもできます。

自宅で「練習」することによってコツコツと蓄えられて行く技術や能力、そして豊かな心や、喜びにあふれる生活や人生…

だからこそ「練習」は、「目には見えない宝物を自分の中に蓄えて行く時間」だと思うのです。

以上、「自宅練習の大切さ」についてお伝えしました。 次回は、「ピアノのレッスンや自宅練習に親がどこまで関わるか」ということについてお伝えしたいと思います。

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