バイエルからピアノスタディへ
今、私のレッスンでは特に保護者の方から希望がない限り、バイエルは使っていません。なぜなら…課題の数が多いように感じるからです。もちろんバイエルの良さはあります。
最初の生徒さん、例の「みいちゃんのお母さん」と私を呼ぶ姉妹(詳しくはこちら)ですが、彼女達にどのテキストを使って教えるか、ずいぶん悩みました。いろいろと比較して、実はその時はじめてバイエルの良さに気付きました。つまり、そう、私自身子供の頃バイエルが好きではありませんでした。「いったいいつ終わるんだ、この本?」と思いながら練習していました。でも、課題が多いということは、段階を追って少しずつ進歩していけるということです。
さんざん悩みつつ、彼女達のお母様とも相談して、彼女達の性格も考えたうえで、この時はバイエルを使うことにしました。「こつこつ努力することを学んでもらおう」という意図でした。そしてそれだけでなく、たくさんの副教材を使いました。ソルフェージュと楽典にも力を入れました。譜読みをして、それをすぐに演奏できる力を養いました。
そんな中でヤマハのピアノスタディのワークブックは、私が教えたい…と思うことをコンパクトに網羅している…と思いました。そこでヤマハのピアノスタディを利用する講師を認定するセミナーを受講して、その後はバイエルではなくピアノスタディのレパートリーを採用することにしました。
そのあともずいぶんいろいろなテキストを検討して、また多くのセミナーに参加して、教材を研究したり、講師としての在り方も模索していましたが、今のところこの方針―ピアノが初めての小学生はバイエルではなくてピアノスタディのレパートリーとワークブックを使用する―で継続しています。
※ピアノスタディ(レパートリーとワークブック)が1巻終わるごとにグレードテストを実施します。
13級から11級までいつものお教室で受検できます。