~祝!世田谷区立玉川小学校創立150周年~ 50年前(創立100周年)に埋めたタイムカプセルから出てきた絵と作文
世田谷区立玉川小学校が、今年(2024年)創立150周年を迎えました。
おめでとうございます。
私は玉川小学校に入学しましたが、3年生から4年生になる春休みに引っ越しをしたので、卒業していません。
その玉川小学校に通っていた2年生の時が学校創立100周年に当たり、多くの記念行事が行われました。
その一環で、タイムカプセルを埋めました。
「50年後に掘り起こす」と言われて作文と絵を書いて、カプセルに入れました。
早いもので、その50年後が今年だったのです。
玉川小学校(の卒業生の会)に問い合わせをしたところ、今年の10月にカプセルを掘り出し、11月に創立記念式典で展示をした後、東急田園都市線上野毛駅近くのまちづくりセンターで作品の引き渡しが行われることがわかりました。
というわけで、11月の終わりに、数十年ぶりに上野毛の街を訪ねて、小学校時代の作品を引き取りに行きました。
とても良い状態でカプセルの中身が出てきた…と、YouTubeで紹介されていたので、期待する一方で、小学生時代の絵と作文…どちらも不得意だった記憶しかないので、気恥ずかしい気持ちもありましたが、実際のところ、確かに恥ずかしさもありましたが、それ以上に、何とも言えない幸せな気持ちで満たされ、エネルギーを受け取りました。
予想外の、いえ、予想以上の感動でした。
今日は、タイムカプセルから出てきた50年前の私の作品を紹介します。
8歳の子供が感じた「100年」と「50年」
玉小が創立100周年を迎えた時、私は小学2年生、8歳でした。
今年が創立150周年で、タイムカプセルを埋めて50年後だ、なんてことは、実は長いこと忘れていました。
先述の通り、私は3年生の春休みに引っ越してしまい、その後も何度も引っ越しをしているので、当時仲良しだったお友達との親交も途絶えてしまいました。
玉小を卒業していないので、当然何の案内も来ません。
それでも3年ほど前に、突然、ふと「あれ、今年何年目だろう?」と思い出したのです。
それは、8歳だった私にとって、「学校が出来てから100年たった」という、この「100」という数字がとてつもなく大きく感じたからでした。
そして「50年後」というのも、かなり強烈なインパクトでした。
なぜなら、8歳だった私達は、「え?100年を記念するんだったら100年後に掘り起こせばいいんじゃない?」と、口々に言ったのです。
そうしたら「100年後だったら生きている人は少ないけれど、50年だったらみんなほとんど生きている」と、説明されて「なるほど!」と、納得したのです。
だから強烈に記憶の奥底に残ったのでしょう。
玉川小学校を離れ、世田谷区を離れて長い月日がたっても、折々に思い出し、そして50年近くたった時にふと思い出すことができたのです。
確かに素晴らしい保存状態!
作品の引き渡しの会場に足を踏み入れて…
作品は、2学年ごとにテーブルの上に並べられていました。
確かに、素晴らしい保存状態です。
色とりどりの画用紙や、きれいな原稿用紙は全く色あせておらず、鉛筆の色も黒々として、つい数日前に描かれたかのようです。
少し土埃がついていて、ざらっとはしていましたが…。
最初に出てきたのは作文…やっぱり恥ずかしい。
ドキドキしながら最初に見つけたのは、作文。
え?こんなに字が汚かったっけ?
というのが、正直な感想です。
作文を探そうと、作文の束をぱらぱらとめくっていて、みんな字がきれいだな…と感心していたら、私の作文だけひどい字で、思わず赤面してしまいました。
作文はコンプレックスがあったけど、字は別にそんなに汚いつもりはなかったのですが…。
後から思い出しました。
私は左利きだったのを、小学校に入る前に矯正したのです。
だから右手できれいな字がなかなか書けなくて、書道教室に通ったのでした。
小3ぐらいで初段になったので、コンプレックスは持たなかったのでしょう。
でも、この作文の時はまだあまり字がうまく書けなかったのでしょう。
そして肝心の作文の内容は、と言うと…。
噴き出してしまいました。
100周年記念行事に「こども祭り」という運動会のような行事があって、1年生対2年生で「すずわり」(くす玉割り)をしたらしいのですが、「2年生が1年生に負けるわけには行かない」と、再三書いているのです。
そうそう、私は、大の負けず嫌いでした。
何回も「負けたくない」と書いてあります。
恥ずかしいけれど、確かに、負けず嫌いだった私を思い出しました。
画面いっぱいのピンクと中央に大きなクリスマスツリー
続いて見つけたのは絵。(アイキャッチの画像です。)
これもまた、結構びっくりしました。
画面の中央に大きくクリスマスツリーを描いています。
そしてピンクの画用紙に描いたのか?と思うほど、背景はムラなく絵の具でピンクに塗っています。
恐らくこれは、クレヨンと水彩絵の具を両方使う、という図工の時間の作品でしょう。
他の子達の作品も、オレンジとか水色とか、黄緑色とか、どれも色鮮やかで、色画用紙に描いたようでした。
一面ピンクの絵の中心に、たくさんのキャンドルがついたクリスマスツリー。
白い雪の玉がちらついています。
大好きなもので画面をいっぱいにしちゃえ!
という声が、絵から聞こえてくるようでした。
数日前にブログで「私はクリスマスが好きです」と書いたのですが、(詳しくはこちら→クリスマスキャロル ミニコンサート)小2の頃、既にクリスマスが好きだったようです。
びっくりしました。
そして…結構、能天気な子だったのかもしれません。(自分ではそんなふうに思っていませんでした。)
ウキウキしながら玉小へ
小学校時代の作品を見たら、恥ずかしさもあるけれど、楽しい気持ちにもなって、そのまま会場近くの玉川小学校に歩いて行くことにしました。
長くなるので、続きはまたあらためて書きます。