気力も体力も充実した、最良の状態で生徒さんをお迎えしたい! 驚きのオファーを、魅力的ではあったけれどお断り
先日、多摩の森ピアノ教室(日野市程久保)に、思いもよらぬオファーがありました。
教室から比較的近いところにある障がい者福祉施設で、歌の伴奏をしてほしい…という依頼でした。
いきなりのお電話だったので、最初は面くらって、話がうまく飲み込めませんでしたが、よくよくお話を伺ってみると、お引き受けしても良いかな、私で良ければお役にてるかな…という内容でした。
ただその活動は、午後4時~5時という限定された時間。
この時間でなければできない…というものでした。
午後4時~5時というと、生徒さんのご家族の方が聞いたら「え、何曜日?うちの子のレッスンは?」と思われるでしょう。
そう、午後4時~5時というのはレッスンの真っただ中。
レッスンの、いわばゴールデンタイムです。
それでも即答でお断りしなかったのは、私でお役にたてる方法はないか…と、思い、真剣に考えたからでした。
数日考えさせていただき、結局はお断りしましたが、お断りするまでの間に、自分にとって教室が大切だ…ということをあらためて実感しました。
今日はそのことについて書いてみたいと思います。
オファーの内容とTさん
お電話をくださったのは、八王子在住のTさんという方でした。
オファーの内容は、電話の後にLINEのメッセージで詳しく知らせてくださいました。
それによると、都立のN福祉園のサークル活動で、月に2回、童謡などを楽しく歌う集まりがあるから、そこで歌の伴奏をしてほしい…ということでした。
Tさんが活動を主宰して、サークルのメンバーに歌う機会を提供しているそうです。
時には外部の方にお願いして、お手玉やマジックも披露して、とにかく集まる人達を楽しませるイベントをしたい、とのこと。
Tさんは、N福祉園の近くでピアノが弾ける人を探していて、多摩の森ピアノ教室(日野市程久保)のホームページを見つけて、思わずお電話をくださったそうです。
私が高幡不動から多摩動物公園一体のこの地をこよなく愛していることや、保護したネコを大切にしていることなどを知り、親近感を抱いてくださったそうです。
Tさんご自身は、八王子市や日野市で「歌を通して人を楽しませて、元気にする」という理念をもって、長くボランティア活動をなさっているそうです。
また、Tさんはイヌとネコを保護して大切になさっているそうです。
福祉園の活動の様子の写真とともに、ご自身が大切にしているワンちゃんとネコちゃんの写真も一緒に送ってくださいました。
ワンちゃんとネコちゃんがとても愛され、大切にされているのがよく伝わってくるような写真でした。
やっぱりお教室が大切!
でも、いろいろ考えたけれど、やはり時間的に無理です。
レッスンの振替は、ひとり1回ぐらいならそれほど大変ではありません。
でも、1時間の活動だと2人分の時間。
そして移動の時間を考えたら、その前後の数人。
N福祉園は多摩の森ピアノ教室(日野市程久保)と距離的には近くですが、なにせこちらもむこうも丘陵地帯、気軽に行ける場所ではありません。
これが月に2回、それも毎月となると、どう考えてもきつくなります。
お断りせざるを得ません。
そして自分の中で、私にとって何が大切で、何を優先するのかをあらためて考えてみました。
レッスンが大事!(これが1番!最優先‼)
教会が大事(これは生きる糧)。
教会の奏楽が大事。
だからオルガンの練習も大事。
教会へのご奉仕も大事。
自分自身の研鑽(音楽について)も必要。
というわけで、お電話をいただいてから数日後に、丁重にお断りさせていただきました。
気力も体力も充実した、最良の状態で生徒さんをお迎えしたい!
移動の時間も考えて…、と先ほど書きましたが、単に物理的にレッスンの時間にお教室にいる…ということだけでなく、気力や体力についても考えました。
私は、レッスンは全力で行いたい!と思っています。
気力も体力も充実した状態で、生徒さんを受け止め、上達させたいと思っているのです。
ピアノ講師って、跳び箱の前にある板(確か、ロイター板)みたいな存在だと思うのです。
つまり、生徒さんを大きく飛ばすために、全力でその助走を受け止めるのです。
それには、こちらが気力も体力も充実した状態でないと、上手く受け止められません。
「よく来てくれました!」と笑顔で生徒さんをお迎えして、
「上手になってすごい‼」という気持ちをしっかりと伝えて、
生徒さんが「これからも頑張ろう」とか「またレッスンに来たい」という気持ちになってくれるように、私自身が元気で、万全の体調で、精一杯の笑顔を向けられる状態でレッスンに取り組みたいのです。
だから、レッスンにぎりぎり間に合うように帰ってくる、とか、
レッスンの時に既に疲れている…という状態は絶対に作りたくありません。
できるだけ最良の状態で生徒さんをお迎えしたい!と思っているのです。
ボランティア活動について
実は、私自身、今までに結構ボランティア活動を行っています。
特にピアノ教室を立ち上げてすぐの、小金井に住んでいた頃は、生徒さん達は娘の友達かさらにその友達だったので、「みんなで遊ぼう」という感覚で集まり、近くの高齢者施設に行って演奏を披露したりしていました。
子供達にとっては人前で演奏する練習になったし、高齢者の方たちは、小さな子供達がやって来て、ともに時間を過ごすことをとてもで喜んでくださいました。
生徒さん達のそばに来て、「かわいいわねぇ」なんて目を細めてくださる方がたくさんいました。
その他、私ひとりでも、高齢者施設の歌の伴奏の他、朗読をやっていた母と一緒に保育園に行き、歌の伴奏などをよくしたものでした。
だから、「歌の伴奏のボランティアをしてほしい」と言われた時、活動時間を聞いても即答でお断りはしませんでした。
時間的になんとかできないか、真剣に考えました。
地域に根差しての活動に強く心を惹かれました。
お電話をくださったTさんの活動もすごいと思いました。
「歌(あるいは音楽)で人を元気にしたい」、という思いは私も一緒です。
お声がけいただき光栄だし、ありがたいと思いました。
でも、やっぱりレッスンが大切です。
気づかされた、レッスンへの思い
ちなみに…ですが、このオファーがもしレッスンのゴールデンタイムではなく、たとえば午前中だったらお請けしただろうか?
と、考えてみました。
微妙ではありますが、やはりNOの気がします。
お請けしたい気持ちはありますが、今の自分の生活を振り返ってみると、レッスン以外の時間は結構フルに、先ほど述べた「自分にとって大切なものの時間」、つまり教会へのご奉仕や、自分自身の研鑽(オルガンの練習も含めて)に費やしています。
今、自分が大切にしていることと、貢献していることでかなりいっぱいです。
つまり…、私はレッスンを含めて、自分の好きなことをやって生きているわけです。
なんて幸せなことでしょう!
というわけで、Tさんのオファーをきっかけに、自分自身の時間を振り返り、大切なものにあらためて気づくことができました。
オファーはお請けできませんでしたが、N福祉園のサークル活動に最適のピアノ伴奏者が見つかることを祈りつつ、私はますます力いっぱいレッスンに心血を注ぎます!
以上、驚きのオファーと、それによって気づかされたお教室への思いについて書きました。
レッスンの時間にはまだ余裕がありますので、新規のお申込みを受け付けられます。
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