優れた集中力と音感の持ち主! 夢小1年・わんぱくなT君の体験レッスン

6月に入って暑さを感じるようになった頃、多摩の森ピアノ教室(日野市)の一番近くの小学校・夢が丘小1年のT君が体験レッスンに来てくれました。
T君について、お電話で打ち合わせをした時「わんばくで心配なのですが…」と、お母様はおっしゃっていました。
そんなT君は体験レッスンで、確かにわんぱくぶりを大いに発揮する一方、音がとても好きなこと、興味のあることに驚異的な集中力を見せること、そして音に対する鋭い感覚を持っていることが伝わってきました。
今日はそんなT君の体験レッスンの様子を紹介します。
ごあいさつもそこそこに家の探検へ…わんぱくぶりがさく裂のT君兄弟
「こんにちは。よろしくお願いします。」と言いながらペコリと頭を下げたT君、
「こんにちは。とても立派なご挨拶ですね…」と私が言い終わらないうちに、
早速家に飛び込んで、2才下の弟くんと一緒におうち探検がスタートです。
「ここにすんでるの?」
「ネコいるの?」
「ベッドとかあるの?」
2人一緒に次々と質問する間にドアというドアを開け、弟くんは階段を駆け上がって行きます。
そんな弟くんをお母様が追いかけている間にT君はピアノを見つけ、「あ、ピアノ!」と言うや否やジャンジャン音を鳴らし始めます。
おぉ、確かに!お母様の言う通り、なかなかのわんぱく兄弟の登場です。
その屈託のなさと言ったら!
子供の持ち前のエネルギーを生かして、お母様がのびのびと育てていらっしゃるのがわかります。
すごい音感!玄関のチャイムの音を披露するT君
「T君、まずはご挨拶しましょ。」と声をかけて、ソファーに座ってもらいます。
体験レッスンの始めに、レッスンに来たら出席カードにシールをはることや、レッスンノートやお月謝袋のこと、使うテキストなどについて説明をします。
この時のT君は「ふ~ん」という感じで、あまり興味がないようでした。
そこで話は早々に切り上げて「じゃ、ピアノ弾こうか!」と声をかけると、
「待ってました!」とばかりにT君はピアノに向かいました。
その途端、T君は音を鳴らし始めます。
そして「ピンポン、ピンポン、ピンポン。」と弾いている音を口ずさみ、
「これ、げんかんのチャイム。」と教えてくれました。
「えっ、すごい!玄関のチャイムの音を聞き分けて、それを音にできたんだ!」
偶然発見したのでしょうが、なかなか鋭い音感の持ち主です。
そもそもT君は、おうちの近くの祖父母の家にあるグランドピアノがお気に入りで、音を出して遊ぶうちに「ピアノやってみたい!」と言ったことから、お母様が近くのピアノ教室を探して、多摩の森ピアノ教室(日野市)を見つけてくれたそうです。
「長く続けてほしい」という思いと、「大きくなったら一人で通えるように」という願いから、夢が丘小学校の学区内の多摩の森ピアノ教室(日野市)に来てくださいました。
音を鳴らすことに驚くほどの集中力を見せるT君
さて、「ピンポン」の披露の後は、いよいよレッスンのスタートです。

小学生向けの教材である『ピアノスタディ①』の1番に挑戦してもらいます。
ここでT君は驚くほどの集中力を見せてくれました。
最初はあまり上手くできなくて、何度も挑戦したのですが、T君はこの課題が気に入ったようで、「お」とか「おぉ!」とか声を上げながら笑顔を見せてくれました。
そしてT君はできるようになるまで、なんと10分近くも取り組んだのです!
これにはかなり驚きました。
というのもT君ぐらいの年齢の子は、何度も同じことをやると普通は飽きてしまいます。
それがT君は、できるようになるまでやり続けたのです。
上手にできるようになって、T君が鳴らす音に私が伴奏をつけて曲らしくなったら、お母様が「すごい!かっこいい」と拍手してくれました。
T君は満面の笑みでドヤ顔、とてもステキな笑顔でした。
「ピアノがひきたい」…T君の素直な言葉は、指導のために最重要!
次は指の番号を覚える課題なのですが、T君は突然バーンと鍵盤に突っ伏してしまいました。
これには興味がわかなかったようです。
そして「ピアノがひきたい!」と言うではありませんか。
「そっかぁ、T君は音を出すのが好きなんだ~」と言って、次の課題に進みます。
次は最初の課題と同じように、T君が弾く音に私が伴奏をつける課題です。
上手に出来ているので感心していたら、
「ムズい!ムズい!」と言い出しました。
「あ、ごめん、ごめん!上手にできてるから、ムズくないと思った…」と言い、わかりやすいように少しずつ区切って弾いてもらいました。
このように、レッスン中に思っている事、感じていることをその場で素直に口に出してもらえるのはとても有難いことです。
多摩の森ピアノ教室(日野市)では、「一人ひとりの個性に合わせた指導」を方針に掲げていますが、こういう生徒さん自身の言葉が何よりも大切な判断材料になります。
そしてこういう自由な発言をしてもらうために、「レッスンは楽しく、フレンドリーな雰囲気」という方針も掲げています。
多摩の森ピアノ教室の5つの指導方針についてはこちらから
音符の積み木に夢中になるT君と弟くん
終わりの時間が近づいた頃、「こんどは積み木で遊ぼう!」と声をかけると、T君の目の色が変わります。
来た時とはうってかわって、おとなしくお母様のスマホをのぞき込んでいた弟くんも顔を上げて興味津々の様子です。
T君に積み木を並べてリズムを打ってもらうと、なかなか良いリズム感!
弟くんも真似して手をたたきはじめます。
その後T君は積み木をいろいろと並べ替えて、いろんなリズムの型を作り出して、上手に、そしてニコニコしながら手をたたいていました。
こうしてT君の体験レッスンは終了しました。
終わりに
T君は、好きな事と興味のないことがかなりはっきりしていて、興味のないことにはほとんど関心を示さない反面、好きなことには驚異的な集中力を発揮します。
そして音に対してとても興味があるのですね。
自分の気持ちをはっきりと表せるのもT君の長所です。
こういうタイプの生徒さんは、好きな課題、楽しく感じる課題をどんどんこなして行くうちに、自分の好きな曲や音楽にたくさん出会って、感性の幅を広げて行けるはずです。
ステキだし、楽しみですね。
「ピアノが、音楽が、ずっと好き…弾きたい時に弾ける人になる」が、多摩の森ピアノ教室(日野市)の理念ですが、T君もぜひお教室に長く通って、T君の音楽の世界を創り上げていってほしいと思います。
そんなT君の演奏を聴ける日を楽しみにしています。
以上、わんぱくで、自分の気持ちをはっきり言えて、集中力があって、優れた音感を持つ、夢小1年・T君の体験レッスンについてお伝えしました。
お子様がわんぱくでピアノのレッスンに通えるか不安…という保護者の方、ぜひ参考になさってください。