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お話しながら楽しいレッスン‼~多摩の森ピアノ教室が目指す、理想の形となった、年長のAちゃんの体験レッスン

急に秋めいてきた10月の半ば、調布市に住む、年長さんのAちゃんの体験レッスンを行いました。

多摩の森ピアノ教室は日野市のピアノ教室ですが、私の通う、調布市にある保恵キリスト教会の教会員の方から

「調布市の自宅に来て、娘にピアノを教えてもらえないか」というご依頼がありました。

普通であれば受けられない依頼でしたが、折よく、今まで通っていた小金井市でのレッスンがこの夏で終了して、

ちょうど週に1日空きが出たところでした。

※小金井市は多摩の森ピアノ教室を最初に立ち上げた所で、週に1日通っていました。

(ピアノ教室の立ち上げについて、詳しくはこちら→    )

そこに同じ教会の方から受けたご依頼、私は2つ返事でお引き受けしました。

Aちゃんの体験レッスンは、Aちゃんと私が既に知り合いだったことや、Aちゃんが1年ぐらいピアノを習った経験があったこと、

そしてレッスンを続けて行くのが決定事項だったため、「体験」というより「テキスト決め」と意味合いが強かったのですが、

結果として、全ての生徒さんに対して、私が理想とする、とても楽しいレッスンを行うことができました。

そこで今日は、Aちゃんの体験レッスンの様子をお伝えします。

特殊なケースではありますが、ピアノが初めてのお子様にも、既に習った経験のあるお子様にも参考になると思います。

顔見知りだったAちゃん

私は保恵キリスト教会(調布市)で月に1回、「奏楽のご奉仕(礼拝の中でピアノやオルガンで伴奏などを行うこと)」

をしているのですが、その礼拝の前に、子ども達が神様のことを学ぶ「教会学校」の時間があります。

その教会学校でも「奏楽のご奉仕」を、1年前ぐらいから行っていました。

Aちゃんは、その教会学校に通っている子でした。

そのAちゃんは、1年ぐらい前に近くのピアノ教室に通い始めたそうですが、最近行くのを渋るようになり、

やめてしまったそうです。

そんな中、Aちゃんのお母様は「ピアノは続けられたらいいな」と思って、私への依頼を思いついたそうです。

お引き受けできる、絶妙なタイミングでした。

今まで話をしたことはあまりなかったけれど、キュートなAちゃんはバレエ得意で、いつも踊っているような、

明るくて、好奇心旺盛な女の子です。

ピアノのレッスンが嫌になるなんて、なんだか不思議な気がしました。

今まで使っていたテキストから1曲弾いてもらったけど…

Aちゃんの体験レッスンは、最初に今まで使っていたテキストから一番お気に入りの曲を弾いてもらいました。

Aちゃんがどんな曲が好きなのかを知りたかったのと、どのぐらい弾けているのか、

どのぐらい楽譜を読めているのかを見たかったからです。

Aちゃん、両手の指を1本ずつ使って上手に1曲弾いてくれました。

でも「あとはどれが好きだった?」と聞いたら、

「う~ん」とだんだん顔が曇ってきて、

「わすれちゃったぁ」。

『うたとピアノの絵本』に興味津々のAちゃん

そこで「なかむらセンセイが持ってきた楽譜、見てみる?」と聞くと、

「うん、うん!」と言いながら『うたとピアノの絵本』を目を輝かせながらのぞき込みました。

すると、「カラスのおくち、おやまのかたちみたい。」とか、

「この子のあたま、毛がふわふわ。」とか、興味津々に感想を語ってくれます。

チョコレートの絵のあるページでは「あむっ!」と食べる真似。

2人でゲラゲラ笑ってしまいました。

弾いてみたら、とっても上手!…でも、ドレミはわからない!

ひととおり楽譜を眺めたあとに、最初のページに戻って、早速弾いてもらいました。

「みんな、あそぼ!」「なべなべ、そこぬけ」

さすがピアノを習った経験があるAちゃん、元気に歌いながら、上手に弾けます。

ところが「Aちゃん、これ、ドレミ、でいうと何の音?」と聞いたら、

「う~ん、わからない!」という、これまた元気なお返事。

そう、これ、結構あるあるなのです。

ピアノを習っていると、楽譜を見て、なんとなく鍵盤の位置も覚えていて弾けるのですが、

あらためて何の音かを聞くと、意外と答えられないのです。

お母様が「ドレミまで習ったけど、どこまで定着しているかは微妙。」とおっしゃっていた通りです。

「おんぷの色ぬりワークブック」にも興味津々‼…ドレミは完璧に!

そこで「じゃ、このプリントやってみよ!」と誘って、

「おんぷの色ぬりワークブック」のコピーを6枚ほどわたしました。

「これ、面白い!全部やっちゃえ‼」と言って、

Aちゃんはあっと言う間にドレミを判別して色を塗るワークブックのコピーを塗り終えてしまいました。

色を塗った後は、自分の塗った音符を、鍵盤で実際の音にして弾いてもらいます。

得意気にピアノに向かうAちゃん、とっても優秀です。

そしてその後にもう一度「うたとピアノの絵本」を開いて、「みんな、あそぼ」と「なべなべ」の音を聞いたら、

「ドレミ、ドレミ」「レド、レド、レ・レ・レ」とスラっと答えられました。

Aちゃん、本当に優秀です。

しびれるほどのリズム感がステキ!

その後は『うたとピアノの絵本』の、これからやるページを開き、タンバリンを使ってリズムを確認します。

さらに『ソルフェージュ』というリズムの課題のテキストの、最初のいくつかの例題を、

私がお手本でたたくのを真似してもらいました。

Aちゃんは、聞いている私がしびれるぐらい、正確で魅力的なリズムを刻みます。

とっても楽しい体験レッスン‼…たくさんのことができたAちゃん!

このように、Aちゃんは、体験レッスンでとてもたくさんのことをこなすことができました。

Aちゃんも、見学していたAちゃんのお母様も、

「とっても楽しかった‼」と喜んでくださいましたが、私もとっても楽しかったです。

絶対に上達する‼…既に軌道に乗ったAちゃんのレッスン

Aちゃんのレッスンは、これでもう軌道に乗ったといえるでしょう。

コミュニケーションをとりながら、楽しくレッスンを進められる…という、レッスンの土台が作れたからです。

この土台さえ作れたら、あとはどんどん知識を増やし、技術を向上させて行くだけです。

そして、Aちゃんの感性の翼を自由に広げながら、Aちゃんの優れた資質を開花させて行くのです。

レッスンで大切なのは、先生への信頼 ~安心して、楽しくレッスンを受けられること~

これはAちゃんが顔見知りだったからこそ、そしてAちゃんが既にピアノの経験があったからこそ出来たことでした。

でも、私はこれがレッスンの理想の形だと思っています。

「初めまして」の生徒さんでも、ピアノが全く初めての生徒さんでも、まず大切なのは、

生徒さんが先生を信頼して、安心して、楽しくコミュニケーションがとれるようになることだと思うのです。

そうであって初めて、生徒さんはのびのびと成長して行ける、と私は思います。

「先生が怖い」とか、「叱られるのが嫌」など、生徒さんが委縮した状態では、

とてもではないけれど、のびのびと感性の翼を広げる…なんてことはできないのではないでしょうか。

「初めまして」の生徒さんと築いて行く「信頼関係」

もちろん「初めまして」の生徒さんとは、Aちゃんとのような関係はすぐには築けません。

生徒さんの性格にもよりますが、生徒さんに信頼してもらって、

打ち解けて話ができるようになるのにだいいたい2~3ケ月はかかります。

そしてピアノの経験があるかないかは、この「信頼関係」には無関係です。

生徒さんと仲良くなって、楽しくお話しながらレッスンを進めて行く…それが私のレッスンの理想の形であり、

全ての生徒さんと、そこを一番大切にしています。

以上、本日は調布市の年長さん・Aちゃんの体験レッスンの様子をお伝えしました。

これはとても稀な、恵まれたケースでしたが、「初めまして」の生徒さんともたくさん仲良くなりたいです。

ぜひ「初めまして」のお友達も、この楽しいピアノ教室の輪に加わってくださいね。

多摩の森ピアノ教室では、無料体験レッスンを行っています。ご応募をお待ちしています。