日野市程久保の大好きなところ
私は小金井で20年ほどピアノ教室を営んできましたが、このたび日野市程久保の我が家でピアノ教室を立ち上げる運びとなりました。
このページでは、私がこの土地を選んだ理由、この土地の大好きなところを語っていきます。
この土地が好きなこと
2018年の10月のある日、初めてここにやって来ました。その時のことを今でも鮮明に覚えています。高幡不動でモノレールに乗ろうとして、車両基地があって、まずワクワク。駅周辺にはお洒落なお店が結構ありました。土地が広いせいか、すべてのスケール感が大きいのに人は少なくて、そののびのびした感じが贅沢な気分にしてくれます。そして…程久保の駅を降り、坂道を見て…クラクラしました。なんという勾配!でも、どこのおうちも庭の植栽が美しい!なんて思ったのもつかの間、息が上がってしまします。「この坂を毎日上るのは無理だな…」と思った瞬間、モノレールをはさんだ谷の向こうに明星大学の校舎がそびえたっているのが見えました。その美しい光景に一瞬で心を奪われました。(ちなみにそこはその1年後、積水ハウスのCMのロケ地となりました。)後からわかったのですが、モノレール沿いの山道を夜になるとたくさんの学生さん達が下ってゆきます。山の上には明星大学だけでなく、中央大学と少し向こうには帝京大学もあるのです。全体的には静かな町ですが、若い人達の活気もあふれています。さらに高幡不動の駅近くでは不動尊の五重塔が古都の趣を醸し出していて、なんともいえない魅力的な町です。
話はこの地に来た日に戻って、今の我が家に初めてやって来た時…その眺望に心を奪われます。立川駅前の高層ビル、西武ドームと遊園地の観覧車…東芝のインテリジェンスビル、高幡不動尊裏の山、そしてすぐ目の前に多摩動物公園の柵とその緑!「もう、ここしかない!」と思いました。住むようになってわかるのですが、おびただしい数の野鳥がやってきてさえずります。窓を開ければライオンの声!私にとっては何もかも最高でした。
住み始めてしばらくしてから思い出したのですが、ここは10年ほど前に閉園した多摩テック(遊園地)のすぐそばでした。私は多摩テックには行ったことはないのですが、その脇に併設された温泉が大好きで、よく来ていました。お湯と空気が好きで、心身が疲れた時に一番癒してくれる温泉でした。閉園する少し前から行く機会が減り、すっかり忘れていたのですが…以前露天風呂から眺めていた景色とほぼ同じ景色を今見られているのです。
自然の恵み豊かな環境のピアノ教室でのびのびとレッスンを受けたい方、お教室からの眺望は抜群です。いらっしゃる時は歩きやすい靴でお越しください。高いところにあるので冬は少し寒いです。しっかり着込んでいらしてください。
野鳥
ここに住むようになって一番最初に買ったのは、野鳥図鑑と草木や花の図鑑です。特に鳥は…庭にたくさん来るのです。家の裏が多摩動物園に続く山なので、庭の木や家の柵にとまっているのです!もう見たい放題!オペラグラスなしに肉眼でバッチリ見られます。春にはウグイスがやって来て大声でさえずり、その声が家中に響き渡ります。夏の夜にはホトトギスやフクロウの声も。鳥の種類をだいぶ覚えました。シジュウカラ,ヤマガラ、メジロ、コゲラ、ムクドリ、ヒヨドリ、ガビチョウ。モノレール沿いの程久保川ではたいていカワセミが飛んでいます。セキレイもよく見かけます。家の上空をよく白サギが飛んでいます。多摩動物園の木々の上にサギの巣があって、そこから多摩川方面に飛んで行くのです。多摩川に行けばダイサギ、コサギ、アオサギが群れをなしていますが、程久保川沿いだと目の前から迫力満点に飛んでくるのに出くわすこともあります。
部屋の障子を開けたら、シジュウカラが窓の縁にいたカメムシをつついていたらしく、そのお腹としっぽと足を裏側から(腹の側から)見たことがあります。なかなか見ることができない光景に感動しました。大雪の次の日は、普段はあまり見かけないトビがエサを求めてやって来ましたが、カラスに追い立てられていました。雪の残ったベランダでは、シジュウカラが飛び跳ねていました。
鳥の図鑑はレッスン室に置いておきます。どうぞ待ち時間にお手にとってみてください。
虫
自然豊かなところは、当然虫もたくさん出ます。もともと私は虫が苦手でした。でも、ここに住んでいたらそんなことは言っていられません。特にしょっちゅう入ってくるムカデは、まあ、なんとか退治します。クモはたいがい生きたまま外に出せるようになりました。トカゲとヤモリは庭の住民なので共生していますが、ヤモリは時々家に入り込んでしまうので、専用のプラスチック容器を玄関に置いていて、それで外に出しています。ミミズは土を耕してくれているので感謝しています。
ある時、門のところに大きなカマキリがいて、主人と感心して見ていました。その数日後、なんだかサヤエンドウのスジみたいな緑色のモノが階段に落ちていました。よく見たら…カマキリの足!そしてカマ!そしてどうやら噛み砕かれた頭…食べたのは、大きさから考えて鳥?…弱肉強食?…食物連鎖?…命のつながり…生きるためには命をいただく…どんな命も大切…鳥だから好きだとか虫はいや…そんなことを日々言えなくなっています。
星
星について特に詳しいわけではありませんが、星空を眺めるのは大好きです。金星や木星・火星・土星といった肉眼で見やすい惑星はだいたいいつもチェックしています。小金井に住んでいた頃は、三鷹の国立天文台が比較的近かったので、月に1回の観測会に時々参加していました。
程久保に越して来てから天文台は遠くなりましたが、星空の美しさは息を飲むほどです。家の裏手は山だし、多摩動物園のすぐ脇なので、夜になると照明が消えて限りなく漆黒の闇に星が広がります。山の木々で地表近くは見えませんが、それでも東京都内でここまで星がきれいに見えるところは少ないと思います。
越してきてすぐの頃、よくオリオン座を見上げながら道を歩きました。玄関先からは北極星や北斗七星、そしてカシオペア座が望めます。私の、この地が好きなポイントの一つです。
電車(ここではモノレール)
これも私のこの地が好きなポイントの一つなのですが、家の窓からモノレールの線路がまるでジオラマのプラレールのように見えています。
万願寺から多摩動物公園までの3駅分の線路が見えるのです。(駅が見えるのは程久保だけですが)。モノレールの車両が交差して、その向こうを桜色の京王動物園線が走り抜けて行く…その向こうには京王線も見えている…。この風景を「羨ましい」と思う方は、鉄オタですね、きっと。
私にはたまらないワクワクポイントですが、主人や娘には「だから何?」らしく、ちっとも私のワクワクが伝わりません。近くに多摩丘陵トンネルがあって、トンネルの出入り口付近で車とモノレールが並走しているように見えるポイントがあるのですが…騒ぐと怒られるので静かにしていますが、はっきり言って爽快です。
モノレールの線路の下の道を歩いていると列車の下側が見えて、貴重なものを見た気がします。夜、高架の上を走るモノレールを見ていると、支える柱がぼやけて、それはまるで空の中を走っているようで…銀河鉄道か!と思ってしまいます。
他にも好きな電車や思い入れのある電車はありますが、今は地元のモノレールを一押ししています。