「今できる最善を尽くす」~発表会を前に、しっかりと休養をとって本番に臨みます~
明日はいよいよ、私が所属するコーラスの発表会なのですが、実は2週間前に風邪をひいてそのままこじらせ、今もまだ体調は万全ではなく、咳も出るし、なんといっても鼻声です。
病院の検査では、コロナもインフルエンザも陰性でしたが、正直なところコロナに感染した時よりもずっとひどい状態です。
ここ2週間全然歌っていなくて、本当に発表会に出られるのか…という焦りが日々募っていました。
そんな中、きのうはゲネプロ(リハーサル)でした。
声も出ないし、体調もすぐれないし、そもそも私が参加したら他の皆さんにご迷惑かも…などと考え、ご指導くださる岸田先生に、朝、電話をかけました。
先生の答えは、
「今日はしっかりと休養して、病気と闘って消耗した体力を出来る限り回復して本番に臨みなさい。」
そして心配していた声については、
「今、電話で話ができているのだから、その声で歌えます。」
あぁ、やっぱり先生だ!
言葉が胸に、腹に、ずっしりと響きます。
焦りや不安が希望へとかわり、元気がわいてきます。
本番前の練習やリハーサルを休むなんて、本当は抵抗感がありました。
結構な勇気が必要です。
でも、先生の言葉を聞いて、覚悟が決まりました。
とにかく今できることに最善を尽くす…今までも、そう教えられてきました。
そうしたら今、私にできることは、とにかく可能な限り体調を回復させて、
歌える状態にすることです。
というわけで、私はリハーサルをお休みして、休養に専念しました。
夜になって、私と同じソプラノパートのメンバーが、リハーサルを録音した音源を送ってくれました。
いたわりや励ましのメッセージと共に。
そしてその数分後に、別のメンバーからも同じように音源が送られてきました。
やはり励ましの言葉と共に。
とても幸せな気持ちになりました。
こういう仲間達と一緒に、同じ舞台に立って音楽を作り上げられることを、本当に嬉しい!としみじみ思いました。
そして、そういう喜びの気持ちも、体を回復させて行く大きな栄養になることを実感しました。
一晩たって、仲間達が送ってくれた音源を聴きながら、本当に久しぶりに歌の練習をしました。
やっと歌う元気を取り戻せたのです。
仲間達の思いやりは、気力を取り戻させてくれました。
もちろん、まだ体調は万全ではありません。
歌いながら咳も出そうです。
思ったような声も出せません。
でも、確かに、きのうよりはずっと元気です。
歌う間、舞台に立っていられる…と確信できるまでに回復しています。
もしきのうリハーサルに参加したら、「その分回復が遅れる」と、先生に言われましたが、「休んで良かった!」と、心底思いました。
声に対する不安は残りますが、それでも明日は今日より更に回復することでしょう。
そして何より、鼻声だったとしても、その時に自分ができる最善を尽くせば良いのです。
今までもそうやって練習を積み重ねて来たのですから。
というわけで、幸せな気持ちに包まれて、明日の本番を迎えられそうです。
一緒に練習に励んできた仲間達と、ご指導くださった先生と、そして聴きに来てくださる方々と共に、明日、成城教会に響く歌声を堪能したいと思います。
演奏会について、詳しくはこちら↓
チャペル コンサート コーロ ルチェーレ & 岸田順子 2024年7月6日(土)成城キリスト教会 午後1時半開演 入場無料